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京都駅前 京都市下京区 柳診療所|内科,外科,循環器内科,消化器内科,リウマチ科

舌下免疫療法

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花粉症の治療に関して

スギ花粉症は日本人全体の26.5%、(鼻アレルギー診療ガイドライン2013より)と有病率が非常に高い国民病です。患者さんには体の免疫機構が花粉に過剰に反応し、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が現れます。
これに対して、抗原の回避(マスクや眼鏡による花粉暴露の軽減、花粉飛散が多い時期は外出を控えるなど)をすることは重要です。

その上で、医療機関で施行可能な治療としては

薬物療法
(最も普及している治療法ですが、対症療法であるため投与を中止すれば短期間で症状は元に戻ります。)
手術療法(スギ花粉の時期だけでなく、通年性アレルギー性鼻炎で鼻閉症状が強い方にお勧めしています。)
アレルギー性鼻炎に対する下鼻甲介手術 
アレルゲン免疫療法
などがあります。

その中で、アレルゲン免疫療法は、唯一といってもいい花粉症の根本的治療です。(ただし、すぐに効果が出るものではなく、来年以降に効果が出る治療です。効果には個人差があります。)

アレルゲン免疫療法には

  • 皮下注射法
  • 舌下投与法(舌下免疫療法:2014年10月8日から公的保険で施行可能)

の2種類の方法があります。

 皮下注射法は比較的古くから行われ、抗原エキスを一定間隔(一般に週に1回)で注射し、徐々に注射量を増やし、抗原に対して過敏症を減らす治療法で、効果の発現に日数を要すること(多くは少なくとも2~3ヶ月)、有効率が6~7割である等の欠点がありますが、効果が現れた場合は数ヶ月持続すること、従って、注射間隔を数ヶ月に1回まで延ばすことも可能な点は大きな長所です。しかし、アナフィラキシーショックなど副作用が懸念されたり、注射による痛み、通院の手間などがネックとなり、普及はしていないのが現状です。

 それに対して舌下免疫療法は注射剤のネックをすべて取り除いたものです。副作用の心配がより少なく(安全性がより高い)、注射の苦痛はありません。そして、自宅で投与が可能です。今までは公的保険の対象外で、自費診療で一部の大学病院などで行われてきましたが、2014年10月8日から公的保険で施行可能になりました。

 舌下免疫療法で治療した場合、治療を受けた患者の7~8割は症状が軽くなりそのうちの1割は症状がなくなる、つまり根治するという報告があります。(まだ、全国規模の大規模な報告はありません。)
いくつか注意すべき点もあります。エキス剤は、2~3年間の治療中はシーズン外でも毎日投与する必要があります。また、発売後1年間(2015年10月上旬まで)は、2週間分までしか薬は処方できません。このためこの1年間に限っては、頻繁に通院することになります。

当院での適応

  1. 12歳以上(かつ65歳未満) 
    (65歳以上の方の臨床試験は行われておらず、安全性、有効性が確かめられていないため)
  2. 採血検査を行い(当院で)スギの特異的IgEが上昇しており、なおかつスギ花粉の時期に特に症状が強いこと。
    そして気管支喘息ではないこと。(アナフィラキシーショックの危険を回避するため)
  3. 舌下免疫療法の確認事項の説明を受け、理解して頂いた上でそれに同意頂くこと。
    (除外基準もあり、適応にならない場合もあります。治療を希望される場合、詳細は受診時に説明させて頂きます。)

当院でのスギ花粉症に対する舌下免疫療法の流れ

 当院初診の方は、治療を開始するまでに通常三回受診頂く必要があります。

第一回目: 治療提案・検査(治療希望者に)
1)採血検査によるスギ花粉抗体の検査
2)呼吸機能検査(気管支喘息の有無を調べる)
第二回目: 検査結果説明と適応判断・治療説明(適応のある治療希望者に)
第三回目: 治療開始

12歳以上で、春のスギ花粉の時期に特に症状が強く、なおかつ2週に1回通院できる方が対象です(2015年10月中旬以降は月に1回の通院で可)。
適応に当てはまらない場合、合併症や既往歴などから危険性が高い場合や、継続していくことが難しいと判断させて頂いた場合は当院で治療を施行することは困難となります。

多くの方にお問い合わせを頂いております。
しかしながら現在、舌下免疫療法希望の方の初診の受付を一旦休止といたしております。
治療開始直後に花粉飛散期を迎えると副作用がより起こりやすくなり、
花粉飛散直前の治療導入は危険性が高まるため、勧められていません。
そのため、2015年の治療導入はスギ花粉飛散が終わった6月以降を予定しています。

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